はじめに
近年、「デス・リテラシー(death literacy)」という言葉が注目されています。これは「死についての理解力」や「死を語る力」を意味する言葉で、医療や介護、教育の分野でも使われるようになってきました。
英語圏では、老いや死を表す言葉がとても豊かです。
直接的な言葉だけでなく、やわらかい表現や比喩、さらにはユーモアを含んだ言い回しまで、多様な語彙が存在します。英語を学ぶうえで、こうした表現に触れることは、語彙力だけでなく文化理解にもつながります。
今回は、英語学習者の方向けに、老いと死に関する英語表現を「意味・由来・使い方」とあわせて紹介していきます。
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老い・死に関する英語表現
twilight years(晩年)
意味:晩年、老年期
由来:「twilight=黄昏」から、人生の夕暮れ時🌇を表す比喩。
使い方:やわらかく丁寧な響きがあり、文章やスピーチでもよく使われます。
例:She spent her twilight years by the sea.
past one’s prime(盛りを過ぎた)
意味:盛りを過ぎた
由来:「prime=全盛期」から、「そのピークを過ぎた」という意味。
使い方:人だけでなく、スポーツ選手⛹️🏊♂️やキャリアにも使えます。やや率直な表現。
例:He feels he’s past his prime.
pass away(亡くなる)
意味:亡くなる(丁寧)
由来:「通り過ぎる」という動詞 pass から来た婉曲表現。
使い方:もっとも一般的な丁寧表現。ニュース📺や会話🧔♂️🧔♀️でも広く使われます。
例:His grandmother passed away last year.
no longer with us(共にいない)
意味:もう私たちと共にいない
由来:死を直接言わない婉曲表現のひとつ。
使い方:追悼文📃やスピーチ🎙️でよく見られる表現。
例:He is no longer with us, but his work lives on.
mortality(死ぬ運命)
意味:人間の死すべき運命、死の不可避性
由来:ラテン語 mortalis(死すべき)から。
使い方:哲学・心理学・文学📖などで重要なキーワード。抽象度は高め。
例:The pandemic made people think about their mortality.
memento mori(死を忘れるな)
意味:死を忘れるな(ラテン語)
由来:古代ローマの言葉で、「死😇を意識して生きよ」という教え。
使い方:哲学・アート🖼️・自己啓発などで見かける表現。英語でもそのまま使われます。
例:The book explores the idea of memento mori.
six feet under(亡くなっている)
意味:埋葬されている=亡くなっている
由来:墓の深さが約6フィートだったことから。
使い方:カジュアルな表現で、会話やドラマに多いです。
例:He joked that he’d be six feet under by then.
push up daisies(埋葬されている)
意味:花の肥やしになる(ブラックユーモア)
由来:土に埋まった体の上に花🌼🌼が咲くイメージ。世界大戦時に死体を埋葬した場所から花が咲いたことから。
使い方:かなりカジュアルでユーモラス。使う場面には注意。
例:I’ll be pushing up daisies before I retire.
death literacy(死に関する知識)
意味:デス・リテラシー(死を理解し語る力)
由来:health literacy(健康リテラシー)から派生した比較的新しい言葉。
使い方:医療・教育・社会問題の文脈で使われます。
例:We need better death literacy in society.
まとめ
老いや死は重たいテーマですが、英語にはそれをやわらかく包み込む表現が数多くあります。
こうした表現を学ぶことは、単なる語彙力アップにとどまりません。言葉の背景にある文化や価値観を知ることで、英語への理解はより深まります。
そしてそれは、自分自身の死生観を見つめるきっかけにもなるかもしれません。
ぜひ気になった表現から、自分の英語に取り入れてみてください。言葉を知ることが、新しい視点への入口になるはずです。

