TOEIC®のリスニングは495点満点と、全体の半分を占める非常に重要なパートです。
就職や昇進、転職の際にスコアが重視されるため、「リスニングの点数を上げたい」と思う方は多いでしょう。しかし、勉強してもなかなか点数が伸びず、途中で挫折してしまう人も少なくありません。
実際、リーディングよりリスニングの方が早く成果が出やすいはずなのに、伸び悩む人が多いのです。ではなぜリスニングの点数が上がらないのでしょうか。
ここではまずその問題点を整理し、効果的な勉強法とおすすめの教材を紹介します。
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問題点
問題点① 音が「聞こえている」のに「理解できない」
多くの人が「単語の音自体は耳に入っているが、意味を瞬時に処理できない」という壁に直面します。
特にTOEIC®のリスニングは一度しか音声が流れないため、理解が追いつかないとそのまま失点につながります。
問題点② 英語特有の発音変化に慣れていない
ネイティブスピーカーは単語をつなげて発音します。例えば「going to」が「gonna」に、「want to」が「wanna」と聞こえることがあります。
これらの省略やリエゾンに慣れていないと、知っている単語でも聞き取れず混乱してしまいます。
問題点③ 解答形式に慣れていない
TOEIC®のリスニングはPart1〜4まで形式が決まっています。問題を解くコツを知らずに漫然と音声を聞いていると、内容が理解できても選択肢を選ぶ時間が足りなくなることがあります。
点数が伸びないのは「英語力」だけでなく「テスト慣れ」の不足も原因です。
勉強法
勉強法① ディクテーションで「正しく聞き取る」力を鍛える
短い音声を聞き取りながら書き取るトレーニングです。自分がどこで聞き取れないのかが明確になり、弱点補強につながります。最初は1文ずつで構いません。
慣れてきたら長い音声にも挑戦しましょう。
勉強法② シャドーイングで「瞬時に理解する」力を鍛える
音声を聞いた直後に声を重ねて発音する練習です。これにより耳と口が連動し、発音変化に強くなります。
特にTOEIC®公式問題集の音声を使ったシャドーイングは、試験本番での集中力アップに直結します。
勉強法③ パート別の解答戦略を学ぶ
- Part1(写真描写):写真を見て先に状況を予測
- Part2(応答問題):疑問詞に注目して聞き取り
- Part3(会話問題):設問と選択肢を先読み
- Part4(説明文):全体の流れを意識しながら聞く
形式を知るだけで得点効率は大きく変わります。実際の模試形式で繰り返し練習することが重要です。
おすすめの本
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』シリーズ(ETS)
本番の試験を作成しているETSが出版している公式問題集です。
本番同様の音声・問題形式で練習できるため、実力アップに直結します。
特にリスニングは音質やスピーカーの癖まで本番と近いため、必ず取り組むべき教材です。
『公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リスニング編』
リスニングセクションを集中してじっくり学習したい方には最適な一冊です。
TOEIC® L&R350~700点レベルだそうです。
問題の解説が丁寧で、ディクテーションやシャドーイング用に使えるスクリプトも付属しています。解答戦略を学びつつ実戦感覚を磨くことができます。
まとめ
TOEICのリスニングは、正しい勉強法で取り組めば必ず点数が伸びるパートです。
伸び悩む原因は「音は聞こえているのに理解できない」「発音変化に慣れていない」「テスト形式に不慣れ」といった点にあります。
これを克服するには、ディクテーションで弱点を発見し、シャドーイングで処理スピードを高め、さらにパート別の解答戦略を実践的に学ぶことが有効です。
また、教材選びも重要です。公式問題集を活用すれば、実戦的な練習とテクニック習得の両方が可能になります。
リスニングは「耳慣れ」と「戦略」の積み重ねが成果を生む分野です。コツコツ取り組むことで、必ず得点アップを実感できるはずです。
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