はじめに
救急医療の現場では、迅速かつ的確な対応が求められます。
特に外国人患者とのコミュニケーションでは、英語による応対が不可欠です。
症状の確認、応急処置、搬送判断など、限られた時間の中で正確な情報を伝えるためには、短く明確な英語表現を使いこなす必要があります。
この記事では、救急対応で使える英語表現を「基本フレーズ」「症状確認」「応急処置」「搬送・連携」の4つの場面に分けて紹介します。
救急隊員、看護師、医師、医療通訳など、緊急対応に関わる方にとって実践的な語彙力を高める内容です。
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救急対応の基本フレーズ
まずは、現場到着時や初期対応で使える基本的な英語表現です。
- Are you okay? / Can you hear me?
大丈夫ですか?/聞こえますか? - I’m a paramedic / emergency doctor.
私は救急隊員/救急医です - We’re here to help you.
助けに来ました - Please stay calm.
落ち着いてください - Can you tell me what happened?
何が起きたか教えてください
これらのフレーズは、患者の安心感を高め、状況把握の第一歩となります。
症状・状態の確認
患者の状態を正確に把握するための質問表現です。
- Where does it hurt?
どこが痛みますか? - What kind of pain is it?
どんな痛みですか?
→ sharp pain / dull pain / throbbing pain / stinging pain - Are you bleeding? / Is there any swelling?
出血していますか?/腫れはありますか? - Have you lost consciousness?
意識を失いましたか? - Do you have any allergies or medical conditions?
アレルギーや持病はありますか?
これらの表現は、症状の種類や重症度を判断するために重要です。
応急処置・検査の説明
応急処置や簡易検査を行う際に使える説明フレーズです。
- I’m going to check your vital signs.
バイタルサイン(血圧、脈拍等)を確認します - Let me take your blood pressure / temperature.
血圧/体温を測ります - I’ll start an IV.
点滴を始めます - We need to immobilize your arm.
腕を固定する必要があります - You may need an X-ray / CT scan.
レントゲン/CT検査が必要かもしれません
これらの表現は、処置の内容を患者に理解してもらうために役立ちます。
搬送・連携に関する表現
搬送判断や応急処置や簡易検査を行う際に使える説明フレーズです。
- We’re taking you to the hospital.
病院へ搬送します - An ambulance is on the way.
救急車が向かっています - We’ll contact your family.
ご家族に連絡します - Please point to where you feel pain.
痛む場所を指さしてください - If necessary, I will call a specialist.
必要であれば専門医を呼びます
これらのフレーズは、搬送の意思決定や連絡体制の構築に欠かせません。
まとめ
救急対応で使える英語表現は、命を守るためのコミュニケーションツールです。
短く明確なフレーズを使うことで、言語の壁を越えて迅速な対応が可能になります。
今回紹介した表現を場面ごとに整理し、繰り返し練習することで、実際の現場でも落ち着いて対応できる力が身につきます。
英語で救急対応ができる力は、医療現場での信頼につながります。






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