今回は、「X」に出てくる英語の単語・フレーズについて解説します。
「X」の投稿は英語学習に非常に役立ちます。ネイティブが日常的に使う表現や略語、スラングがリアルタイムで流れてくるため、生きた英語に触れることができます。
ニュース、趣味、ビジネスなど多様なジャンルの投稿を読むことで、語彙力や読解力も自然と向上します。
今回は「Forbes」という米国のビジネス・経済雑誌の投稿を参考に、英単語やフレーズを知っていただきたいと思います。
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1.Newsom Says California Will Cut Funds For ‘Sell-Out Universities’ Complying With Trump Education Crackdown
ニューサム氏、カリフォルニア州がトランプ教育取り締まりに準拠する「魂を売った大学」への資金を削減すると表明
・sell out「(信念や仲間を)裏切る、(商品が)売り切れる」
「売り切れる」「売りつくす」が主な意味ですが、ここでは、「裏切る」「魂を売る」といった意味に使われています。
・comply with「従う」
in compliance withで「~に従って」です。特に法律、規則、要求などに従う場合に使われます。
complying withの主語はNewsom市長になります。
・crackdown「取り締まり」
(例文)The police are having a crackdown on cyclists without lights.
警察は無灯火の自転車運転車を取り締まっている。
2.Bookie Tied To Ohtani’s Interpreter Says Half Of All Pro Athletes Gamble On Sports
大谷の通訳と関係のある賭け屋は、プロスポーツ選手の半数がスポーツ賭博をしていると語る
・Bookie 「ノミ屋」
欧米における賭け屋であり、台帳を付ける人、すなわち日本ではノミ屋になります。
「台帳(book)を付ける人」から派生した言葉です。海外ドラマで「ブッキー/ギャンブルなお仕事」というドラマがあるそうです。
・Tied to「~に関係している」
「ネクタイ」の「タイ」ですね。「(物理的に)結び付けられる」または「(密接に)関係している」といった意味です。
「(密接に)関係している」の意味の例文としては、
His success is closely tied to hard work.(彼の成功は勤勉さに関係している)
tie upで「縛る」「縛り上げる」です。
3.Axiom Math, which has recruited top talent from Meta, has raised $64 million in seed funding to build an AI math whiz.
Metaからトップ人材を採用したAxiom Mathは、AI数学の天才を構築するために6400万ドルのシード資金を調達しました。
・recruit「採用する」「募集する」
日本では社名をイメージして「recruit」が名詞のように感じますが、英語ではrecruitは動詞です。「採用・募集」の名詞は「recruitement」です。
The company is recruiting new employees.「その会社は新しい人材を募集している」
・seed funding「初期段階で調達する資金」
「seed」は「種」という意味です。どうやら投資の世界で「シードラウンド」と言えば、会社設立から設立直後の段階をいうのだそうです。
・whiz「達人」
特定の分野でずば抜けた能力を持つ人という意味です。達人・天才・神童等を表します。
「達人」という意味では、他に「Master」があります。
4.Rob Lowe Lists His Los Angeles Hideaway For $4.2 Million
ロブ・ロウがロサンゼルスの隠れ家を420万ドルで売りに出しました
・list「(名詞)リスト、一覧表 (動詞)表にする」
list a houseで「潜在的な買い手のために売りに出すこと」という意味だそうです。
・hideaway「隠れ家」
「閑静な場所」「隠れ場所」といった意味になります。
ちなみに、この単語で調べると、日本のカフェの名前によく用いられているようです。リラックスできる場所といった意味でお店の名前にしているんですね。
なお、hide awayで「隠れる」になります。
5.Trump Reportedly Eyeing $10 Billion Farmer Bailout—Using Tariffs: Here’s What To Know
トランプ氏、関税を使って100億ドルの農家救済策を検討中との報道
・reportedly「伝えられるところによると」
・eye「じっと見る、注視する」
動詞だけでみると、「じっと見る、注視する」になり、She eyed him warily.(彼女が彼をじっと見ていた)となります。
この文章では、「検討中だ」という意味でどうやら用いられているようです。
ちなみに「keep eye on」で「注意深く見守る」となります。
「eye」は他にも「side-eye」で「横目で見る」となります。
I sighed, gave him the side-eye and told him he was lying.
私はため息をつき、彼を横目で見て、嘘をついていると言いました。
・bailout「財政的支援」
「bail」で「保釈させる、水を汲みだす」という動詞です。で「bail out」で破産の危機に瀕している企業や国に資金援助する、といった動詞になります。
6.Survey Shows Fewer Companies Proving Sustainability ROI, But C-Suite Exec Says ‘It’s Pretty Simple’
調査によると、持続可能性のROIを証明する企業が減少しているが、経営幹部は「それはかなりシンプルだ」と語る。
・ fewer companies「会社が減少している」と訳されています。
・ROI「投資利益率(Return on investment )」
この指標は、企業の収益性の測定に活用されます。
「Sustainability ROI」は、コストに対して環境・社会・経済の各方面から得られる利益を測定する概念です。金額的な面からだけでは無い、ということです。
・C-Suite「経営幹部」
CEO、CFO、COOなど、肩書に「chief」が入っている経営幹部全体のことを指します。
7.US Treasury Explores New Trump Coin, US Treasurer Says—Despite Legal Hurdles
米財務省が新たなトランプ硬貨を検討中、米国財務官が発言――法的な障壁にもかかわらず
・US Treasury「米国財務省」
米国財務省はホワイトハウスの東側に隣接しているそうで、1789年に設置されました。
・explore「検討する」
「explore」の本来の意味は「探検する」ですが、ここでは「検討する」といった意味になります。 エクスプローラーで「探検者」です。Microsoftの「インターネット・エクスプローラー」を思い出すでしょう。
・hurdle「障害・障害物」
「ハードルを上げる」の「ハードル」です。
8.What Air Travelers Can Expect If The Shutdown Drags On
政府閉鎖が長引けば航空旅行者は何を期待できるか。
・shutdown「(操業、活動などの)停止・休止」
パソコンの電源を切る時に「シャットダウンする」と言いますよね。
・drag on「(会議・プロジェクトが)長引く、延々と続く」
(例文) The meeting dragged on for hours.(会議が何時間も続く)
9.In an age of noise, stillness isn’t weakness—it’s leverage. Leaders who pause can see what others miss.
騒がしい時代において、静けさは弱さではなく—それはてこになる。立ち止まるリーダーは、他の人が見逃すものを見ることができる。
・in an age of noise「騒がしい時代において」
・stillness「静止、静けさ、静寂」
「silence」は音が無い状態で、一方「stillness」は動きが無い状態です。
10.The Department of Education sent out a flurry of student loan forgiveness emails for borrowers who have reached their eligibility threshold. Here are the details.
教育省は、返済免除の対象条件を満たした借り手に対して、学生ローン返済免除のメールを大量に送信しました。
・department「部門・局」
単語に「part」が入っているので、そこから「部分」だと理解してください。
百貨店は「department store」になります。
・a flurry of「突然の」
「flurry」で「混乱、ろうばい」、「in a flurry」で「慌ただしく」となります。
フランス語が語源で元々「風が吹く」という意味があるそうです。
ちなみに検索したら「フルーリー」というカラコンが販売されているようです。
・borrower「借り手」
「Borrower Defence」は「借り手保護」という意味で、「学生ローン免除」は「student loan forgiveness」です。なお、「貸手」は「lender」になります。
まとめ
今回、「Forbes」が「X」に投稿した文章を参考に、旬な単語や分かりづらいフレーズをご紹介しました。
教科書で勉強するのも楽しいですが、こんな感じでリアルタイムの情報に触れるのはとても大切だと思います。
まだまだ知らない英単語やフレーズがあるな、と改めて認識できると思いますよね。
そう考えると英語の勉強って果てしないな、、と思うかもしれませんが、少しずつ学んでいけば良いと私は個人的に考えます。
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