はじめに:なぜTOEICの長文はこんなに難しいのか?
TOEICのリーディングパートで多くの受験者がつまずくのがPart7(長文読解問題)です。
「最後まで時間が足りない」「内容が頭に入らない」「設問を読むのに時間がかかる」
――そんな経験はありませんか?
実はPart7は、リーディング全75分のうち約半分の時間を使う最重要パート。
ここでの得点が、スコアアップを大きく左右します。
しかしコツをつかめば、長文も“読解力と戦略”で確実に攻略できます。
この記事では、時間が足りない人でも最後まで解き切るためのPart7対策法を、実践的に紹介します。
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Part7の出題形式を理解しよう
まずは出題形式を把握することが第一歩です。
| 問題タイプ | 内容 | 出題数 |
|---|---|---|
| シングルパッセージ | 1つの文書(メール・広告など) | 約10問 |
| ダブルパッセージ | 2つの関連文書(メールのやり取りなど) | 約5セット |
| トリプルパッセージ | 3つの文書(掲示+メール+返信など) | 約5セット |
合計で54問前後。これをリーディング全体75分の中で解く必要があります。つまり、1問あたり約1分20秒以内が理想です。
時間が足りない最大の原因3つ
時間が足りない人の多くは、以下の3つのパターンに当てはまります。
🖋️全文を精読してしまう
最初から最後まで丁寧に読もうとすると、1問に3~4分かかります。Part7は「全部理解する」よりも「設問に答えるために必要な部分だけ読む」姿勢が大切です。
🖋️設問を先に読んでいない
文章を読んでから設問を見ると、もう一度本文を探し直す羽目に。→ 設問を先に読んでキーワードを意識することで、時間が半分に短縮できます。
🖋️単語・構文力不足
文構造が複雑なビジネス英語に慣れていないと、理解が遅くなります。日頃から“英文に慣れる練習”をすることで、読解スピードは確実に上がります。
時間内に解くためのPart7攻略法
✅ ステップ①:設問を先に読む
まず各設問に2〜3秒ずつ目を通します。
人名・日付・数字・場所などの具体的なキーワードをチェックしておくと、本文で探しやすくなります。
「どの情報を探すか」意識するだけで時間効率が倍増します。
✅ ステップ②:スキャンリーディングで答えを探す
本文を読むときは、キーワードを「目で探す」イメージ。
段落を全部理解しようとせず、目的の単語・文脈を見つけたら止まって読むことがポイントです。
たとえば、“Monday”という設問キーワードがあれば、本文でその単語をすぐに見つけて前後だけ読む。
✅ ステップ③:NOT問題は焦らず消去法
TOEIC Part7の「NOT/EXCEPT問題」は時間を奪う代表格。
このタイプは、すぐに答えを決めようとせず、明らかに正しい選択肢を消していくのが鉄則です。
✅ ステップ④:時間配分を決める
Part7(長文読解)は、1セット3〜4分ペースで、目安としては約50〜55分かける感じになります。「Part7を55分で解く」ことを目標に、普段から時間を計って練習しましょう。
読解力を上げる練習法
Part7対策は“速読トレーニング”だけでは不十分です。読解力+情報処理力の両方を鍛える必要があります。
🟡 TOEIC公式問題集で反復練習
一度解いた問題を2回、3回と読み直すことが最も効果的です。「正解の根拠がどこにあったか」を毎回確認することで、自然と設問の“出題パターン”が身につきます。
🟡 要約練習をする
英文を1文読んだら、日本語で「つまり何を言いたいか?」を一言でまとめてみましょう。読むスピードだけでなく“理解の深さ”が上がります。
まとめ:読む力と戦略でTOEIC長文は克服できる
TOEICの長文(Part7)は、量が多く、時間との戦いです。
しかし、正しい戦略を身につければ、最後まで読み切ることは十分可能です。
✅ 設問を先に読んで目的を明確にする
✅ スキャンリーディングで必要箇所だけ読む
✅ 時間配分を意識する
✅ 反復練習で“設問パターン”を体に覚えさせる
この4ステップを継続すれば、Part7は「苦手」から「得点源」に変わります。





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